STORY 2オーストラリア企業の魅力
相対的に高い配当利回り
STEP 01
市場シェア MARKET SHARE
オーストラリア企業はそれぞれの市場でのシェアが比較的高いことから、
収益力が高くなりやすい構造コンテンツを閉じる
オーストラリアと米国の市場シェア

出所:マーティン・カリー・オーストラリア

外資企業参入の高いハードル
オーストラリアは人口約2400万人と、米国の約3.2億人と比較すると市場自体は小さいため、米国などの企業が多額の資本をかけてオーストラリアに参入しても、コストに見合った利益をあげることが難しいのが現状です。
そのため、オーストラリアは外資企業の参入が少なく、オーストラリア企業の市場シェアが高い傾向にあります。
例えば、オーストラリアのスーパーマーケットは上位3社の市場シェアが約75%にのぼります。そのため不当な価格競争等に巻き込まれることも少なく、安定した収益を確保し易いため、相対的に収益力が高くなっています。
世界的なコーヒーチェーンも苦戦コンテンツを閉じる

オーストラリアのカフェ文化
イギリスなど欧州系移民が多いオーストラリアではカフェ文化が根付いています。
ミルク泡がほとんどない「フラットホワイト」などの独自メニューがあり、レギュラーコーヒーは「ロングブラック」と呼ばれるなど呼称も独特です。

スターバックスの撤退
カフェ文化が根付くオーストラリアですが、コーヒーチェーンのスターバックスも苦戦を強いられました。
スターバックスは2000年、国内最大の経済都市シドニーなどに進出。しかし、2008年までに1.4億豪ドル(約110億円*)以上の損失を出し、84店舗のうち不採算の約60店舗を閉めました。2014年には残る直営店事業も地元企業グループに売却しました。現在はオーストラリア資本として再出発を図っています。
出所:スターバックスのアニュアルレポート
*ブルームバーグの2018年12月末 1豪ドル=77.64円にて円換算
STEP 02
企業利益 EARNINGS
安定的に拡大が予測される企業利益コンテンツを閉じる
オーストラリア企業の純利益総額の推移
出所:ファクトセット、2018年12月末時点
※年度は各企業の会計年度に基づく
※2019年度以降は予想値
純利益総額が増加する
オーストラリア
オーストラリア企業の純利益総額は、2016年以降は安定的な拡大が続くと予想されています。
他の先進国と比べてオーストラリア企業の利益率が相対的に高い水準であることが、安定した利益拡大のサポート要因のひとつとして考えられます。
STEP 03
配当利回り DIVIDEND YIELD
日米に比べて配当利回りが高いオーストラリア株式コンテンツを閉じる
豪米日の配当利回り
出所:ブルームバーグ
※オーストラリア株式:S&P/ASX200指数、米国株式:S&P500種株価指数 日本株式:TOPIX(東証株価指数)
オーストラリア株式の配当利回り水準
企業の高い利益率による豊富なキャッシュフローなどを背景に、世界的な低金利環境が続く中でも、 オーストラリア株式の配当利回りは日米よりも相対的に高く、オーストラリアの10年国債と比較しても高い水準にあります。
STEP 04
結果 RESULTS
配当利回りの高さがトータルリターンに大きく寄与コンテンツを閉じる
オーストラリアと日本の株価指数の推移
- オーストラリア株式(配当を含むトータルリターン)
- 日本株式(配当を含むトータルリターン)
- オーストラリア株式(配当を含まないリターン)
- 日本株式(配当を含まないリターン)
- オーストラリア株式(配当を含むトータルリターン)
- オーストラリア株式(配当を含まないリターン)
- 日本株式(配当を含むトータルリターン)
- 日本株式(配当を含まないリターン)
出所:ブルームバーグ
※オーストラリア株式:S&P/ASX200指数、日本株式:TOPIX(東証株価指数)
株価指数は配当を加味したトータルリターンに着目
オーストラリアと日本の代表的な株価指数の、「配当を含まないリターン」と「配当を含むトータルリターン」を比べてみましょう。
オーストラリア株式は配当利回りが相対的に高いため、投資期間が長くなると配当の積み上げによる効果が大きく、日本株式と比較して、パフォーマンス(トータルリターン)に占める配当効果がより大きいことがわかります。